スマートフォンから充電可能。HUAWEIのイヤホン「Freelace」をチェック

今や、完全ワイヤレスイヤホンが全盛ですが、左右ユニットの音切れや遅延の少なさ、動作時間の長さでは、まだ左右が繋がったタイプのほうに分があります。そんな左右一体型(ネックバンド型)Bluetoothイヤホン、FreelaceをHUAWEIが6月末に発売しました。USB Type-Cを使い、スマートフォンに直接接続して充電・ペアリングが行えるちょっと変わったイヤホンでもあります。

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付属品は、サイズ違いのイヤピースとUSB-A to Cの変換ケーブル。このケーブルは、必要に応じて充電時に使います。

▲イヤピースはS、M、Lの3種類(Mは本体装着済み)。変換ケーブルの長さは約20cmBluetoothイヤホンとしてのデザインはオーソドックスな首掛けタイプ。ネックバンドからイヤホン部までのケーブル長さは約20cm。

操作部は右側に集まっています。ボリュームの「+」と「-」の間がファンクションボタンになっており、シングルクリックで再生・停止、ダブルクリックで曲送り、トリプルクリックで曲戻し。なお、ファンクションボタンの2秒長押しでスマートフォン上の音声アシスタントを起動できます。


 スマートフォンから充電可能。HUAWEIのイヤホン「Freelace」をチェック

イヤホン部はマグネットになっており、使わない時にぶらぶらすることもありません。また、耳から外したら電源OFF......のような機能はありませんが、マグネットをつけると電源OFF、外すと電源ONとなります。

FreeLaceで特徴的なのは、その充電方法です。右側の操作部から下を引っ張ると、USB Type-Cコネクタが出現。OTGに対応したスマートフォンであれば、そのまま挿し込んで充電が可能です。また、HUAWEIのEMUI9.1以上を搭載している端末であれば、USBを挿し込めば、Bluetoothペアリングも完了するとのことです。もちろん、それ以外の端末でも普通にペアリングは行えます。

1回の充電でおよそ18時間の連続再生が可能。急速充電に対応しており、5分間の充電で4時間の利用が可能とのこと。ただ、試しにGalaxy S10と繋いでみましたが、流れる電流・電圧は5V/0.1~0.2A程度でした。PD 60WのUSB-ACに接続しても同程度です。HUAWEI端末(HUAWEI HiPair対応端末)と繋ぐと、もう少し流れる電圧・電流が増えるのかもしれません。

ともあれ、ケーブル等を必要とせず、スマートフォンから充電できるので、出先でバッテリーが切れてもあわてなくて済みます。装着感は良好。重さも感じず、IPX5の防水性能もあるので、軽いランニング程度であれば、問題なくこなせそうです。ただ、せっかくスマートフォンと直に接続できるのですから、ストレージを内蔵して有線で曲をコピー、単体での音楽再生が出来るともっとよかった気がします。

肝心の音ですが、低音はかなり力強く、高音もクリアに響きます。反面、中音域はややこもった印象を受けました。この辺りは個人の感じ方もあるので、量販店などで実際に試してほしいところです。なお、HUAWEI端末以外でも問題なく利用できるFreeLaceですが、ファームウェアのアップデートは、現状だとEMUI 9.1以降を搭載した端末でしか出来ないようです。イヤホンのファームウェアアップデートは、そうそうあるものではないと思いますが、この点だけは意識しておいたほうがいいかもしれません。