ソニー、最大2TBのタフなSSDを19日発売 データ復旧ソフトも用意

ソニーは、ポータブルSSD「SL-M」シリーズを6月19日に発売します。書き込み時の速度低下を抑えるほか、落下時の衝撃に強いなどの特徴を持ち、主に撮影後の保存・編集・処理といった用途での使用を見込んでいます。容量と市場想定価格は次の通り。

昨今、HDDからSSDへの移行が急速に進み、SSDでも大容量のファイルをスムーズに扱えるのか? という点が注目されるところですが、SL-MシリーズではUSB 3.2 Gen 2に対応した機器に接続した場合の書き込み・読み出し速度が最大1000MB/sとなるのが売りのひとつです。

同社独自のファームウェアによる速度劣化制御も特徴のひとつで、具体的には繰り返し書き込みや大容量のファイルを複製する際、高速転送を維持できるとしています。

同社によれば「1GBのファイル500個をexFAT(イーエックスファット)形式でフォーマットしたポータブルSSDに平均10回書き込んだ場合、ソニー製の従来製品(海外仕様)では速度が13%低下したが、SL-Mシリーズでは速度が低下しなかった」とのこと。

ちなみに、SL-Mシリーズは「PlayStation 5」や「PlayStation 4」の拡張ストレージとしても利用できますが、PS5のゲームは内蔵SSDからしか起動できない仕様(同社調べ)のため、単純にPlayStationの保存容量を増やす用途であれば問題なく使えそうです。

また、購入者向けのダウンロード特典として、データ復旧ソフト「メモリーカード ファイルレスキュー(Windows / macOS)」が用意されます。なお、同ソフトでサポートを受けるには、exFATまたはFAT32でフォーマットしておく必要があります。


 ソニー、最大2TBのタフなSSDを19日発売 データ復旧ソフトも用意

上記のような仕様でありながら、堅牢性や耐久性を確保しているのも特徴。手になじむような波面処理を施したアルミ一体成型のボディを採用し、ボディとケースの間に隙間を設けたことで、最大6000kgfの圧力や最大2000kgfの曲げ、最大3mの高さからの落下に耐え、重い機材の下敷きになっても物理的な破損を防ぐとしています。

また、同梱のラバーバンド2本やステッカーは、メモをはさんだり製品管理をする際にも役立つそうです。このほか、USB 3.2 Gen 2対応の USB Type-C - USB Type-C ケーブルと USB Type-C - USB Standard-A ケーブルが付属します。

このようにSL-Mシリーズは、大容量のデータを高速に転送できる点や、防塵防水や耐衝撃などのいわゆるタフネス仕様を実現した点などが特徴です。大容量かつ高価格帯の製品が出回るポータブルSSDの市場に有力な選択肢が加わった格好です。


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Source:ソニー