フォルダブルフォン、中国企業の追撃強まり…サムスン電子、中国事業革新チーム稼動

サムスン電子、中国市場での「0%台のシェア」克服できるか注目

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中国のスマートフォンブランドOPPOの初のフォルダブルフォン「Find N」=OPPOのユーチューブチャネルより

フォルダブルフォン、中国企業の追撃強まり…サムスン電子、中国事業革新チーム稼動

ファーウェイが23日にリリースする予定の新型フォルダブルフォン「Mate V」=Huawei centralより

 「コスパ」を前面に出した中低価格スマートフォンでシェアを伸ばした中国の携帯電話企業が、サムスン電子のプレミアム・ラインナップ「フォルダブル・スマートフォン」市場に先を争って参入している。VIVO、OPPO、Xiaomi(小米、シャオミ) など別名「VOX」の追撃で中国市場占有率が0%台まで落ちる“屈辱”を体験したサムスン電子は、最近ハン・ジョンヒDX部門長の直属で中国事業革新チームを設けた。 中国のスマートフォンブランドのOPPOは、15日(現地時間)に開かれた「OPPO INNO DAY 2021」行事で、初のフォルダブルフォン「Find N」を公開した。この製品は、サムスン電子の「Galaxy Z Fold3」同様、書籍のように内側に折りたたみ展開できるようにデザインされた。内部画面は7.1インチ、折りたたんだ大きさは5.5インチだ。たたんだ時の比率が18対9で、「Galaxy Z Fold3」(25対9)に比べ横幅が広い。フォルダブルOLEDを唯一生産するサムスンディスプレイのパネルを搭載している。OPPOは「既存のフォルダブルフォンを折りたたんで開いたときに画面の中央にシワができる問題を克服した」と強調する。 米国の制裁を受ける華為(ファーウェイ)は、今月23日に新型フォルダブルフォン「Mate V」をリリースする予定だ。「Galaxy Z Fold3」と同じクラムシェルタイプの製品だ。これより前にファーウェイは、2019年に画面を外側に折りたたむアウトフォルディング方式のフォルダブルフォン「Mate X」を発売したことがある。4月に初のフォルダブルフォン「Mi Mix Fold」を出したシャオミは、第2世代製品を来年発売を目標に準備中だ。VIVOもこうした傾向に歩調をそろえ、まもなくフォルダブルフォンを出すと発表した。 市場調査機関のカウンターポイントリサーチは8月に発表した資料で、今年のグローバル・フォルダブルフォンの出荷量は昨年(300余万台)より3倍多い約900万台に達し、2023年には昨年に比べ10倍ほど成長して約3千万台に達すると見通した。 だが、フォルダブルフォン市場のバラ色の成長展望と「グローバル・スマートフォンシェア1位」というタイトルにもかかわらず、サムスン電子は中国市場で安泰ではいられない。サムスン電子の中国スマートフォン市場でのシェアは、2019年0.8%、昨年0.6%に続き、今年第3四半期には0.4%まで落ちた。同じ期間にプレミアム市場に力を注いだアップルの中国内スマートフォン市場シェアは8.3%から12.6%に上がり、中低価格製品を中心に市場を広げたVIVOとOPPOのシェアはやはりそれぞれ10%台後半から20%台序盤に上がった。 こうした状況で、サムスン電子より一歩遅くフォルダブルフォン市場に進出した中国のスマートフォン企業は、今回もコスパで市場の先行獲得に自信を見せている。OPPOの「Find N」の価格は7699中国元(256GB基準・144万ウォン=約13万7千円)で、「Galaxy Z Fold3」の出庫価格(199万8700ウォン=約19万1千円)に比べて5万円程安い。直前モデルより出庫価格を下げて、今年第3世代のフォルダブルフォンを発売したサムスン電子としては緊張せざるをえない理由だ。ソン・ダムン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )