Dell、”見えないタッチパッド”などすっきりデザインを極めた「XPS 13 Plus」

「すっきりデザイン」をさらに加速させたXPS 13 Plusに進化

13.4型16:10ディスプレイ搭載のノートPCという大枠は同じで、すっきりデザインへと進化したXPS 13 Plus(写真提供:Dell)

 現行製品となるXPS 13(モデル 9310)が、その前のモデル(モデル9300)のCPUを第10世代Core(Ice Lake)から第11世代Core(Tiger Lake)に強化したマイナーモデルチェンジだったのに対して、今回発表されたXPS 13 Plusは、筐体などをゼロから設計したフルモデルチェンジとなる。

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Dell、”見えないタッチパッド”などすっきりデザインを極めた「XPS 13 Plus」

 Dellは、2015年に発表したXPS 13でディスプレイの縁を極端に薄くした「狭額縁」のデザインを最初に採用したPCメーカーで、その後狭額縁のデザインは、ほぼ全メーカーで採用されるようになるなど、ノートPCのデザインをリードしてきたトレンドメーカーでもある。そのDellが今回発表したXPS 13 Plusは、4辺狭額縁という前モデルと前々モデルの特長を受け継ぎながら、そのデザイン哲学だった「Clean Design」(日本語に意訳すればすっきりデザイン)をさらに推し進めているのが特長となっている。

左右のポートにはUSB Type-C(Thunderbolt 4)ポートが1つずつだけ(写真提供:Dell)

 従来のモデルでも左右にUSB Type-C(Thunderbolt 4)ポートが1つずつとなっていたが、それに加えてMicroSDカードスロットが左に、オーディオ端子が右にあるというポート構成になっていた。今回の新モデルでは左右にUSB Type-C(Thunderbolt 4)ポートが1つずつだけで、さらすっきりさせたポート構成になっている。

キーボードとタッチパッド、すっきりしたデザインが印象的(写真提供:Dell)

 注目なのはキーボードとタッチパッドだ。キーボードもフラットなデザインになっており、キートップの高さがパームレストと同じになっている。また、タッチパッドはパームレストと段差がなく、シームレスに統合されているデザインを採用している。これにより、B面(ディスプレイ)、C面の両方がフラットに見えるという、こちらも「すっきり」デザインになっている。

 なお、A面(ディスプレイ天板)とD面(底面カバー)は従来通りアルミニウムのCNC削り出しとなっている。ボディーカラーも従来と同じくグラファイト(グレー)とプラチナ(白)の2色構成だ。

 また、キーボードの6列目、つまりファンクションキーはヒンジ部分に統合されており、タッチ(静電容量方式)操作で利用する。電源が切れている時はファンクションキーのバックライトがオフになるので、ただの面にしか見えないこともすっきりしたデザインにみせることに貢献している。その反面、物理キーボードに慣れ親しんでいるユーザーにとっては、使い勝手の点で慣れるまで時間がかかるということは弱点として指摘されることになるだろう。

 Dellによれば、物理キーボードのストロークは1mmで、従来のキーボードと同じように快適に入力できると説明している。また、パームレストとシームレスなデザインになっているタッチパッドはハプティックモーターを利用したフィードバックがかかるようになっており、タッチパッドを触ったことをユーザーが感じ取れるようになっている。