ネットワークが遅い…そんなときに試したいMacのワイヤレス高速化テク

ネットワークの状況を確認しよう

 まずはワイヤレスネットワークの状況がどのようになっているかを確認することから始めましょう。macOSではメニューバーのWi-Fiアイコンを[option]キーを押しながらクリックすることで、Wi-Fiが接続しているチャンネルやノイズのレベルなどを確認できます。

ネットワークが遅い…そんなときに試したいMacのワイヤレス高速化テク

 ここでPHYモードが「802.11ac」、転送レートが「866Mbps」やそれ以上の速度で表示されていれば問題に感じることは少ないでしょう。また、このメニューから「ワイヤレス診断」を開くこともできるので、Wi-Fi接続が不安定で遅いと感じたら診断してみましょう。診断結果には検出された問題と解決策が表示されるので、順番に対策をします。

 また、より手っ取り早くネットワーク速度を確認したい場合は、Googleで「スピードテスト」と検索して先頭に表示されるインターネット速度テストを利用するか、「Speedtest by Ookla」などのアプリを利用するのもおすすめです。インターネットの速度は時間帯や帯域の混雑度によっても変化しますので、条件を変えて調べましょう。

 なお、macOS Catalina(10.15)までは「ネットワークユーティリティ」という標準アプリを使って、ネットワークが正常かどうか調べることができました。たとえば、インターネット回線の応答速度を確かめる「Ping」を使って、対象機器のIPアドレスまでのネットワーク経路を簡単に確認することができたのです。

 しかし、現在のmacOS Big Surではネットワークユーティリティは廃止されていますので、Pingを使うには「ターミナル」アプリからコマンド操作をしなければなりません。もしコマンド操作に不慣れな場合は、「Ping」などと検索してMac App Storeからサードパーティ製アプリを利用するほうがいいでしょう。

macOS Big Surではコントロールセンターから[Wi-Fi]の項目をメニューバーにドラッグして登録し、[option]キーを押しながらクリックすることで接続中のネットワークの詳細を表示できますMac App Storeで配布されているネットワーク速度測定アプリ「Speedtest by Ookla」で測定してみました。CSVで測定履歴を書き出せるので、曜日や時間帯を変えて複数回調べてみましょうmacOS Big Surでは標準の「ネットワークユーティリティ」が廃止されたので(図左)、pingやnetstatなどのコマンドはターミナルから実行する必要があります。「ワイヤレス診断」は引き続き利用可能です(図右)