【電子版】ファーウェイ、プロ野球スポンサー降板 ソフトバンクホークス

 中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)が今季から、ソフトバンクグループが保有する福岡ソフトバンクホークスの主要スポンサーから外れた。昨年まで3年連続で務めていた。

 ユニホームやキャップ、ヘルメットなどに自社のロゴを入れる主要スポンサーは4社あり、ファーウェイ・ジャパン端末統括本部の硲夏希広報担当によると、今年はそのいずれにも入らない。2016ー18年シーズンは、ホークスの選手が帽子に「HUAWEI」の赤いロゴを付けて試合に出場していた。19年シーズンは29日に開幕した。

 ファーウェイの硲氏は主要スポンサーに入らなかった理由について、「ソフトバンクとの協議の中で最良の選択をした結果」と述べた。一方、球場内の電光掲示板に広告を出すなど、引き続き球団を支援していくと言う。

 通信子会社のソフトバンクはファーウェイの基地局設備を採用し、第5世代通信(5G)で共同開発や実証実験も行う関係だが、米中貿易摩擦が過熱する中、ファーウェイ副会長が逮捕され、日本でも同社製品の使用を取りやめる動きがある。ソフトバンクグループの孫正義社長は2月の決算会見で通信設備入れ替えの可能性に言及、5Gの移動通信システムは安定性やコストの面から総合的に判断すると述べた。

 ホークスは17年、18年と2年連続日本一となり、日本シリーズではオーナーの孫社長も福岡ヤフオクドームに駆けつけた。ファーウェイはこれまで球団と3年続けて主要スポンサー契約を結び、来場した小学生にロゴ入り公式キャップや自社製品をプレゼントしていた。

 ホークスの井上勲広報室長は、ペイペイとコカ・コーラボトラーズジャパン、昭和建設の3社が今季の主要スポンサーとしてキャップ、ユニホームの袖や腰部分に広告を出すが、ヘルメットは29日時点で決まっていないと述べた。ファーウェイの協賛の有無については言及しなかった。(ブルームバーグ)

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