「ビジネス」も「クリエイティブ」も、1台でワンストップ! - コンパクトなのに頼れるMSIの『Summit』をライターが使ってみた

エムエスアイコンピュータージャパンの『Summit B14』

こだわりのデザインとスペックを掛け合わせた、ユーザビリティが特徴

最近のノートPCは、画面周囲のベゼル(額縁)を細めて大画面化と本体の小型化を両立するのがトレンド。「Summit B14」もそのひとつで、左右のベゼルは5mmを切るほど細い。そのため、ノートPCとしては比較的大きめの14型ディスプレイを搭載しながら、本体幅は13.3型並みの319mmに抑えられている。

厚みも16.9mmとスリムで、質量は約1.3kg。これくらい薄くて軽いと、取材の際も持ち運ぶのが楽でとても助かる。とくに本製品の場合は凹凸の少ないフラットなフォルムのため、バッグにもスッと収納できて出し入れに手間取らないのがいい。

また、持ち歩く際に気になるのが本体の耐久性。電車移動では、ノートPCに圧力や衝撃が加わりやすいため、ある程度頑丈な製品でなければ、とてもじゃないが安心して持ち運べない。その点、『Summit B14』は外装にアルミニウム合金パネルを採用しており、剛性がかなり高い。

過酷なことで知られるアメリカ国防総省制定のMIL規格「MIL-STD-810G」に準拠したテストでも、高度や落下、振動、高温・低温などの項目でクリアしており、日常的なシーンであれば頻繁に持ち歩いても、ヒヤッとするようなことはあまりないはず。思った以上にガッシリしているので、実際に持ち出してみても不安は感じなかった。

どうせなら、出先で使う際はデザインもカッコよくありたい。本製品は金属素材を使用しているだけあって本体の質感が高く、カフェやコワーキングスペースなどの人目が気になる場所でも気持ちよく使うことができた。また、ボディカラーに漆黒に近いブラック(インクブラック)を採用しており、シャープで引き締まって見えるのが好印象だ。

キーボードはキートップの文字や側面がホワイトでカラーリングされており、デザインのアクセントとなっている。またバックライトが内蔵されているため暗所で各キーを判別しやすいのも評価できる部分。キーピッチが約19mm、キーストロークも約1.5mmあり、打鍵感がよくて長時間使っていて疲れにくいのも気に入ったところだ。

見た目だけでなく基本性能が充実しているのも『Summit B14』の大きな特徴。インテルの最新プロセッサー、Core i7-1165G7(2.8GHz/最大4.7GHz/4コア8スレッド)を採用しており、モバイルノートPCとしてはCPU性能やグラフィックス性能が非常に高い。メモリは標準で16GB、ストレージはデータ転送速度が高速なM.2接続の512GB NVMe SSDが搭載されている。

このほかWi-Fi 6やBluetooth 5.1にも対応。スリムボディでありながら、Thunderbolt 4やUSB Type-A、HDMI、microSDカードリーダーなど、多彩なインターフェースが装備されているのも嬉しいポイントだ。

また、バッテリー駆動時間は最大10時間と、普段使いには十分すぎるほど。長丁場の打ち合わせや取材でも、これなら安心して使用できる。

ビジネスシーンで役立つ機能が盛りだくさん

実際に、筆者がビジネスシーンで使ってみて便利に感じたのが、画面の反転モード。液晶ディスプレイが180度開くようになっており、F12キーを押すだけで対面の相手から見やすいよう画面を反転させられる。そのため、打ち合わせなどの場面で、資料を相手に見せる際にとても便利だ。液晶ディスプレイの視野角が広く非光沢のため、斜めから見ても色の変化や映り込みが少ないのもいい。

また、セキュリティ機能の使いやすさも魅力のひとつ。タッチパッドの左上に指紋認証リーダーが搭載されており、Windows Helloであらかじめ設定しておけば指で触れるだけでサインインすることができる。筆者の場合、カフェやコワーキングスペースなどで作業する際は離席時に画面をロックするようにしているが、席に戻るたびにパスワード入力を求められるのはストレスを感じる。しかし、これなら指でタッチするだけでいいので作業再開がスムーズだ。

ビジネスシーンで使うPCはWindowsのログインパスワードとは別にBIOSレベルでもセキュリティ対策をしたいところだが、『Summit B14』はその機能も充実。パスワード設定のほか、USBポートやmicro SDカードスロットなどにロックをかけてアクセスできないようにすることもできる。万一、本体の置き忘れや紛失をしてしまっても、情報漏洩のリスクを最小限に抑えることができるのは、とてもありがたい。

「ビジネス」も「クリエイティブ」も、1台でワンストップ! - コンパクトなのに頼れるMSIの『Summit』をライターが使ってみた

細かい部分ではあるが、ディスプレイを開くとヒンジが下方向に出っ張り、キーボード奥が持ち上がって傾斜がつくところも使いやすい。とくに長時間文字入力するような場合、手首にかかる負担が思った以上に減る。文書作成などをする機会が多い場合は、このようなちょっとした使い勝手にも、ぜひ目を向けてみてほしい。

高性能CPUの採用でクリエイティブワークも快適

今回試した『Summit B14』は前述したとおり、CPUに4コア8スレッドの第11世代インテルCore i7-1165G7(2.8GHz/最大4.7GHz/4コア8スレッド)を採用している。グラフィックプロセッサーはCPU内蔵のインテルIris Xeグラフィックスだ。

Core i7-1165G7は開発コード名『Tiger Lake』と呼ばれる最新世代のノート向け高性能CPUで、処理性能やグラフィックス性能が従来のものより大幅にアップしているのが特徴。これまでもビジネスアプリを中心に使う分には性能不足を感じることはなかったが、写真編集や動画編集など、作業内容によっては「もう少しパワーが欲しい」と感じることもあった。そこで、ベンチマークソフトや写真編集ソフトなどを使って、CPUパフォーマンスをチェックしてみることに。

まずPCの総合的な性能を計測するベンチマークソフト「PCMARK10」を実行したところ、総合スコアが4,542という結果になった。詳細を見ると、PCの基本性能を示すEssentialsが8,681、ビジネスアプリの性能を示すProductivityが6,232、クリエイティブ系アプリの性能を示すDigital Content Creationが4,700といずれも快適さの目安となる3,000を大きく超える数値になっている。さらにPhoto Editingスコアが7,498、Video Editingスコアが4,766となっており、写真編集や動画編集なども快適に行える性能を持っていることもわかる。

続いて、グラフィックス性能をチェックするベンチマークソフト「3DMARK」を実行したところ、次のような結果になった。

【3DMARKスコア】Time Spy 1,150Fire Strike2,809Night Raid 11,340Sky Diver10,905

従来のモバイルノート向けCPUに内蔵されていたインテルUHDグラフィックスに比べると2倍以上のスコアになっている。このグラフィックス性能の高さは、画像編集や動画編集時にも生きてくるはずだ。

そこで、まずAdobe Photoshopで写真編集を試してみたが、グラフィックプロセッサーに依存する「ぼかし(レンズ)」フィルターや「油彩」フィルターなどの処理がインテルUHDグラフィックスに比べると体感できるほど高速だった。

ちなみに、Photoshopでは環境設定でグラフィックプロセッサーの使用を無効にすることもできる。そこでグラフィックス性能がどのくらい画像処理に影響するかをチェックするため、設定で有効と無効を切り替えて同じ画像(5,184×3,888ピクセルの画像30枚)にバッチ処理で複数のフィルターを適用してみたところ、グラフィックプロセッサーを無効にした場合は12分3秒かかったのに、有効にすると4分45秒しかかからなかった。この結果を見ても、本製品に搭載されているインテルIris Xeグラフィックスが、いかにクリエイティブ作業を快適にしてくれるかがわかる。

同様に、RAWデータの現像の際に使用しているPhotoshop Lightroom Classicも試してみたが、現像モジュールやライブラリモジュールの作業がサクサク快適に行えた。パラメータを調整する際も、もたつかず即座にプレビューに反映されるため細かい調整がとてもやりやすく感じた。

こうしたクリエイティブな作業で使っていて「いいな」と思ったのが、バッテリー駆動時でもパフォーマンスが落ちにくいところだ。プロセッサーによってはコンセントにつないでいないと本来の性能を出せないことがあるが、用途によってはバッテリー駆動時間が短くなってでも、パフォーマンスを重視したいことは結構多い。そんなときにバッテリー駆動でも性能優先でガシガシ使えるのはありがたかった。

もうひとつよかったのが、本製品の液晶ディスプレイの品質の高さ。解像度がフルHD(1920×1080ピクセル)と十分高精細で、色域がsRGB相当と広く、色再現性も高いため、写真のレタッチ作業でもディテールの修正や微妙な色味の調整などがやりやすかった。

ビジネスの傍ら、クリエイティブ作業も加速させる自慢の一台

薄型軽量の本体に高性能なCPUと強力なグラフィックス、充実したインターフェイスを搭載した『Summit B14』。Webやメールはもちろん、Adobeソフトもサクサク快適に動作し、ビジネスだけでなくクリエイティブでも非常に頼りになる製品だった。最近はテレワークでオンライン会議をする機会が増えたこともあってノートPCに求められる性能も上がってきているが、本製品ならそうした用途にも余裕を持って対応することができる。場所を選ばず高負荷な作業ができるノートPCを探している人には、ぜひ注目してもらいたい製品だ。

Summit B14商品詳細はコチラ

自宅やオフィスなど、決まった場所でじっくり腰を落ち着けて作業することが多い人には姉妹モデルの『Summit E15』もおすすめ。こちらは15.6型の4K(3,840×2,160ピクセル)液晶ディスプレイを採用しており、より高性能な第11世代インテルCore i7-1185G7と単体グラフィックスのNVIDIA GeForce GTX1650 Ti Max-Qを搭載している。メモリーも標準で32GB、ストレージは1TBと大容量なので、本格的な動画編集にも活用しやすい。それでいて本体の質量は約1.65kgと軽く、いざとなれば持ち運んでの利用も可能だ。また、国内販売モデルでも英字配列キーボードを登用。そのため、仕事中もスタイリッシュに決めたい人に嬉しいノートPCとなっている。

ぜひ、利用シーンや用途に合わせて、自分にぴったりの一台を選んでみてほしい。

Summit E15商品詳細はコチラ

            
『Summit B14』詳細スペック
製品名Summit-B14-A11M-765JP
CPU第11世代インテルCore i7-1165G7(2.8GHz/最大4.7GHz/4コア8スレッド)
メモリ16GB
SSD512GB
グラフィックスインテルIris Xeグラフィックス
ディスプレイ14型フルHD(1920×1080ピクセル)
オーディオステレオ2スピーカー
ネットワークWi-Fi 6、Bluetooth 5.1
インタフェースThunderbolt 4、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、HDMI、ヘッドホン出力/マイク入力コンボジャック、microSDカードリーダー
サイズ/重量幅319mm×奥行き219mm×高さ16.9mm/1.3kg
OSWindows 10 Home 64bit
             
『Summit E15』詳細スペック
製品名Summit-E15-A11SCS-243JP
CPU第11世代インテルCore i7-1185G7(3.0GHz/最大4.8GHz/4コア8スレッド)
メモリ32GB
SSD1TB
グラフィックスNVIDIA GeForce GTX 1650 Ti Max-Q
ディスプレイ15.6型4K(3840×2160ピクセル)
オーディオステレオ2スピーカー
ネットワークWi-Fi 6、Bluetooth 5.1
インタフェースThunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、HDMI、ヘッドホン出力/マイク入力コンボジャック、microSDカードリーダー
サイズ/重量幅356.8mm×奥行き233.7mm×高さ16.9mm/1.65kg
OSWindows 10 Pro 64bit
備考※本モデルは英字配列キーボードとなります

Summitシリーズ詳細はコチラ

[PR]提供:エムエスアイコンピュータージャパン