デル「P3421W」を試して分かった、大型曲面ディスプレーの意外な利点

 パソコンでの作業効率を高める方法の一つは、デスクトップ画面を広くして、表示できる情報量を多くすることだ。自宅やオフィスで、ノートパソコンに外付けディスプレーを取り付けたり、デスクトップパソコンなら2台のディスプレーを取り付けたりして、デュアルディスプレー環境をつくっている人が増えている。一度慣れてしまうと、ノートパソコンのディスプレーだけ、あるいは1台のディスプレーだけでは窮屈で仕事がはかどらない、という人もいるだろう。

 ディスプレーのサイズは大きい方が見やすいが、あまりにも大きいと、視野角の問題で画面の端が少し見えづらくなる。そうした問題を解決するのが、画面を湾曲させた曲面ディスプレーだ。画面の中央に向かって座る場合、フラットなディスプレーよりも目から画面の端までの距離が短くなり、視線の画面に対する角度も浅くなるからだ。

米Dell Technologies(デル・テクノロジーズ)の34型曲面ディスプレー「P3421W」。IPSパネル搭載で解像度は3440×1440ドット。メーカー直販価格は7万7380円(税込み)(写真はスタジオキャスパー、以下同)[画像のクリックで拡大表示]

デル「P3421W」を試して分かった、大型曲面ディスプレーの意外な利点

 曲面ディスプレーはいくつかのメーカーから発売されている。その中でもビジネス向きで価格も手ごろなのが、米Dell Technologies(デル・テクノロジーズ)の「P3421W」だ。34.14型のIPSパネル搭載で、解像度は3440×1440ドット。メーカー直販価格は7万7380円(税込み)で、IPSパネル搭載の曲面ディスプレーとしては手ごろだ。

湾曲させることで画面両端の見やすさを確保している[画像のクリックで拡大表示]

 本体を組み立てて、まず感じるのは大きいこと。横幅が81.57センチメートルあるので、置き場所を確保できるか購入前に検討が必要だ。高さや左右の角度、前後の角度を調節できるので、画面を見やすい位置と向きに変えられる。

組み立ては、台座に本体をはめ込んで固定するだけで簡単だ。高さ、左右の角度、前後の角度を調節できる[画像のクリックで拡大表示]

 映像入力端子はHDMIとDisplayPort、USB Type-Cの3つ。接続用のケーブルはHDMIケーブル、DisplayPortケーブル、USB Type-Cケーブル、本体をUSBハブとして利用するためのUSBケーブル、電源ケーブルの計5本が付属する。ケーブル類は、支柱の穴を通すことでひとまとめにできるので、あまり邪魔にならない。

映像入力端子としてHDMI、DisplayPort、USB Type-Cを装備する。そのほか周辺機器の接続に使う4つのUSBポートと、本体をUSBハブとして利用するためのUSBアップストリームポートを備える[画像のクリックで拡大表示]接続に必要なケーブル類がすべて付属するので便利だ[画像のクリックで拡大表示]

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。