東芝「Libretto 30/60」

 時は今から約19年前の1996年、まだ弊誌「PC Watch」の創刊2日目。PC業界に新しいモバイルの旋風が吹き込んだ。それが東芝の「Libretto 20」である。

東芝「Libretto 30/60」

 それまでWindowsが動く超小型モバイルPCと言えば、IBMの「Palm Top PC110」が存在していたのだが、いかんせんCPUやメモリ、HDDなどが非力で、Windows 3.1はなんとか動くが、Windows 95の動作は厳しかった。Libretto 20はWindows 95を本格的に使用できる、画期的な超小型モバイル機であった。

 それまでの“モバイルノートPC”は、B5ファイルサイズが当たり前であり、「サブノート」と呼ばれるジャンルが支配していた。東芝はLibretto 20を「ミニノート」と呼び、新しいPCのジャンルを切り開いたのである。

 今回、そのLibretto 20こそ入手できなかったが、正統後継である「Libretto 30」と、筐体を維持しつつ、CPUなどのプラットフォームを刷新した「Libretto 60」の2機種を入手できた。